雪野山古墳が国の史跡に。
古代の息吹が感じられる東の竜王山 雪野山
東近江市・近江八幡市及び竜王町にまたがる雪野山(308.8m)の山頂にある4世紀中頃の古墳。平成元年(1989)に全国でも珍しい未盗掘の状態で発見され、話題を呼びました。墳頂部に竪穴式石室1基があり、副葬品も多く出土しました。
副葬品は、銅鏡・鋤形石・琴柱形石製品・鉄製の刀剣や農耕具・土器など貴重な物が多くあります。特に、邪馬台国の女王卑弥呼が中国から賜わったといわれている三角縁神獣鏡には、59文字の銘文が刻まれており、その他道鏡や鉄製冑などの品々は、大和中枢との政治的な関わりによって得られたものと考えられており、埋葬された人物は周辺地域を支配しただけでなく、全国的に見ても有数の有力者であったと言われています。
なお出土品は平成13年に国の重要文化財となり、平成23年度から道鏡などの保存修理を実施しています。今年は東近江市と大阪大学の発掘調査団が実施した発掘調査から25周年を迎えるにあたり、出土品の展示や記念講演会を実施する予定です。
また、現在能登川博物館で雪野山古墳出土の鉄製のやり3点を修理後初めて公開していますので、ぜひ村井水産にお越しの際は車で5分のところにありますのでご覧になってください。